特許電子図書館の簡単な使い方(日本意匠分類・Dターム検索編その6)
さて、今日も、「日本意匠分類・Dターム検索」についてのご紹介の続きです。
前回、日本意匠分類について簡単に説明しましたので、今日は、Dタームについて簡単に説明します。前回述べましたように、平成17年1月1日改正前のDタームは、旧Dタームといい、改正後のDタームは、現行Dタームといいます。
まず、旧Dタームについてですが、旧Dタームは、機械検索の効率向上を図るため、旧日本意匠分類での細分化以上の細分化を必要とする分野、あるいは分野を越えた横断的サーチを必要とする場合に使用される機械検索専用の分類です。旧Dタームは、テーマを示すテーマ記号と、観点を示す観点記号と、展開を示す展開記号とによって構成されます。
テーマは、一組の旧Dタームが対象とする範囲と、その範囲に含まれる意匠の特徴の見方を総括的に定めるものです。テーマ記号は、3桁のアルファベットで構成され、アルファベットの1桁目は、対象とする旧意匠分類のグループの記号となっています。観点は、テーマ内の意匠の特徴についての着目点(解析要素)を定めるものです。観点記号は、2桁のアルファベットで構成されます。展開は、各観点に基づいた特徴の具体的な区分けです。展開記号は、2桁の数字で構成されます。
旧Dタームの具体例を挙げると、例えば、テーマ「上衣等」(テーマ記号:BBB)は、旧日本意匠分類B1-10,B1-110 ,B1-111 ,B1-112,B1-113,B1-114,B1-115 ,B1-115 -A ,B1-40 ,B1-41 ,B1-62 ,B1-62 -A ,B1-62-Bがカバーする範囲を対象としており、当該範囲内に含まれる意匠に対しては、「全体形状」という観点(観点記号:CA)から、長袖のものについては、「CA01」が付与され、半袖のものについては、「CA02」が付与され、袖無しのものについては、「CA03」が付与されます。また、「衿の有無」という観点(観点記号:EB)から、衿のないものについては、「EB00」が付与され、衿のあるのものについては、「EB01」が付与されます。
一方、現行Dタームは、前回触れましたように、現行日本意匠分類の小分類を更に細分化するものとして、現行日本意匠分類との統合が図られております。現行Dタームは、現行日本意匠分類の末尾にDターム記号を付記した形で表記され、Dターム記号は、1~3桁のアルファベットで構成されます。
現行Dタームの具体例を挙げると、例えば、電気掃除機の意匠には、現行日本意匠分類として、「C3-4100」が付与されますが、そのうち、横長型のものに対しては、Dタームとして、「C3-4100A」が付与され、縦長型のものに対しては、Dタームとして、「C3-4100B」が付与されることになります。
旧Dタームは、平成16年12月31日までに出願されたものについて付与され、必要に応じて、一件につき複数付与することができます。一方、現行Dタームは、平成17年1月1日以降に出願されたものについて付与され、必要に応じて、一件につき複数付与することができます。但し、異なる意匠分類のDタームが付与されることはないとされています。すなわち、現行Dタームは、旧Dタームのような分野を越えた横断的サーチについて考慮したものになっておりません。
日本意匠分類の場合と同様、平成16年12月31日までに出願されたものを検索するためには、旧Dタームを使用する必要があり、平成17年1月1日以降に出願されたものを検索するためには、現行Dタームを使用する必要があります。
それでは、本日は、ここまでとさせていただきます。皆様、良いお年を。来年の更新は、1月5日からを予定しております。
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